戦国時代から江戸時代あたりの大名家等では、跡取りを巡っての「お家騒動」が起きることがあります。
大名が正室との間に後継者となる男子が生まれず、側室との間に男子生まれた後、正室との間に男子が生まれてどちらを跡取りにするのかというようなものです。
聖書にも同じような出来事が記されています。
アブラハムは高齢になっていましたが、神が同じく高齢になっていた妻サラとの間に跡取りとなる息子を与えるということを約束し、それを信じました。
しかし現実を見る時にサラから息子が生まれるということは考えられなかったので、アブラハム夫婦は女奴隷によって息子を得て、それを跡取りとすることを考え、計画通り息子(イシュマエル)が生まれます。
これで一安心と思い約10年を過ごした後に、神の使いが訪ねてきて一年後にアブラハムとサラとの間に跡取りとなる息子が生まれることを告げます。
そしてその通りに息子が生まれイサクと名付けられます。
このままでは将来にイシュマエル、イサクの跡取り争いが始まるのが明白になり、アブラハムはイシュマエルを放逐するという苦渋の決断をしなければなりませんでした。
自分の計画で神の約束を成就しようと先走るときに失敗が起きやすいのです。
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牧師:鄭盛範・橋本恵